ひとことで言うと
インデックス投資とは、日経平均株価やTOPIXなどの「指数(インデックス)」と同じような値動きを目指す投資信託などに投資する方法です。1本で多くの銘柄にまとめて投資でき、コストが比較的低いことが特徴です。
くわしい意味
指数とは、市場全体や特定のグループの値動きを1つの数字で表したものです。代表的なものに次のような指数があります。
- 日経平均株価:日本を代表する225銘柄の株価をもとにした指数
- TOPIX(東証株価指数):東京証券取引所の幅広い銘柄をもとにした指数
- 全世界株式や先進国株式の指数:世界の多くの国の株式をまとめた指数
インデックス投資は、たとえるなら「福袋をまるごと買う」方法です。中身の1つ1つを選ばなくても、袋全体を買えば市場全体の動きとほぼ同じ成果になります。
これに対して、運用のプロが銘柄を選んで指数を上回る成果を目指すのがアクティブ運用です。アクティブ運用は調査に費用がかかるため、一般的に信託報酬などのコストが高めになります。
| 項目 | インデックス運用 | アクティブ運用 |
|---|---|---|
| 目標 | 指数と同じ値動き | 指数を上回る成果 |
| 銘柄選び | 指数に合わせて機械的に | 運用担当者が調査して選ぶ |
| コスト | 低めが多い | 高めが多い |
主な指数の特徴
| 指数 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 日本の代表的な225銘柄 | 株価の高い銘柄の影響を受けやすい |
| TOPIX | 東証の幅広い銘柄 | 企業の規模(時価総額)に応じて反映される |
| 先進国株式の指数 | 日本以外の先進国の株式 | 複数の国に分散できる |
| 全世界株式の指数 | 先進国+新興国の株式 | 世界全体にまとめて分散できる |
どの指数に連動する商品を選ぶかで、値動きの大きさや分散の度合いは変わります。NISAのつみたて投資枠では、金融庁が定めた指数に連動するインデックス型の投資信託が数多く対象になっています(2026年10月時点)。
生活での例
毎月1万円を積み立てる場合で考えます。インデックス型の投資信託なら、1万円でも国内外の数百〜数千の企業に少しずつ分散して投資できます。個別の株を自分で選んで買おうとすると、1銘柄だけで数万円以上かかることも多く、少額で分散するのは難しくなります。
また、コストの差も長期では効いてきます。同じ値動きでも、信託報酬が年0.1%と年1.0%では、100万円を20年運用した場合に数十万円の差がつくことがあります(詳しくは「信託報酬とは?」の記事で計算しています)。
全世界株式や先進国株式の指数に連動する商品は、外国の通貨建ての資産を持つことになるため、円安になると円での評価額が増え、円高になると減ります。くわしくは「円安とは?」をご覧ください。
注意点・よくある誤解
- 元本保証ではない:市場全体が下がれば、インデックス投資も同じように下がります。
- 「インデックスなら何でも安全」ではない:特定の国や業種に絞った指数もあり、値動きの大きさは指数によって違います。
- 短期の値動きに振り回されない:一般的に、長期・積立・分散を組み合わせることで値動きのリスクを抑えやすくなるとされています。
- 商品選びは中身とコストで:同じ指数に連動する商品でも、信託報酬などのコストは商品によって異なります。
- 為替の影響も受ける:海外の株式に連動する商品は、円高になると円換算の評価額が下がるなど、為替の影響も受けます。
FP試験ではこう出る
FP試験では、パッシブ運用(インデックス運用)とアクティブ運用の違いや、アクティブ運用の手法であるトップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチ、グロース投資とバリュー投資などが出題されます。日経平均株価が「株価平均型」、TOPIXが「時価総額加重型」の指数である点もよく問われます。

